Hayashishinkyu Acupuncture
Hayashishinkyu Acupuncture
Sep 13, 2021
人間の身体にはホメオスタシスというシステムが常に働いています。そのシステムは、進行形で絶え間なく、今というこの瞬間の体外、体内環境に見合ったベストな血圧、心拍数、ホルモンなど幾多の器官や組織を相互的に調整してくれています。 血圧が高い時、現代医療はそれを下げようとします。降圧剤を処方して。東洋医学でも同様で強い脈が打っているとき、弱くしようとしてツボを選んだりします。しかし、それではホメオスタシスに背くことにならないでしょうか。自然を支配しようとする医学と、自然の中に神をみる医学では違いがありますが、いざ治療をしようとするとき、身体が行きたい方向のベクトルに対し、真逆のベクトルをあてがうことでなきものにしようとするところは同じような気がします。「施術者が治してやる」というものです。それではうまくいかないのではないでしょうか。 人間の脳みそで情報を整理して導かれたものより、身体そのものが判断した答えの方が正しいと私は思います。ですから、当院では、ホメオスタシスを大事にして、その身体の行きたい方向へより進められるよう手助けする治療をしております。 つまり「施術者がなおしてやろう」ではなく「患者さんの身体が自分で治っていけるように手助けする」です。