(Original)右が世間桜です 左がナイルくんです  はて世間桜、こう言っても何のことか分からないとは思います  世間桜とは隠岐島にある樹齢700年近い桜の木です 世の中を見て聞いたかの如くその世情に合った花が咲くと言い伝えられた桜でして、いまでも立派にあり続けているようです  その桜を植えたのが、雲樹寺の開山様である孤峰覚妙禅師なんだとか  そしてこの写真にある桜の苗は、世間桜のクローンです 正確には接木して育てたものらしいのですが…つまりは広義でクローンなんですね、人間で言うと髪の毛を培養して赤ちゃん作ったようなものなんですかね、怖い でも、かの有名なソメイヨシノも似たような増やし方らしいので、桜業界ではよくある話なのかもしれません  しかし、この桜がここに植えられたのは良くあることではありません つまり700年前に開山様が植えた桜が、巡り巡って雲樹寺に帰ってきた事になるわけです ご縁ですね  雲樹寺が無くなっても、世間桜が無くなっても、この出来事は起こり得ませんでした 雲樹寺も世間桜も、両方が700年間在り続けるだけでもまた、こうはならなかったかもしれません 雲樹寺も世間桜も700年間在る中で、その始まり、開山様を忘れずにいたこと…そして、世を巡る無数のご縁があったからこそ、ここにこの里帰りというものが成ったのです  こんなに有難い事はありません 言葉になりません  本当に有難い  このご縁を繋いでくださった吉岡 武雄 様と、この世の様々なあらゆる縁に感謝を申し上げます  この里帰り世間桜くんにはこれから先、千年先も栄える雲樹寺を見守っていただく為、健やかに育てていきます