Natsumi Dental Clinic
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Aug 25, 2019
みなさん、こんにちは。 白井市桜台・千葉ニュータウンの歯科 なつみ歯科クリニック 院長の荻原です。 患者様より頂いたご質問 「歯間ブラシとフロス、どちらを使うべきですか?」 こちらに関して、お話しして行きたいと思います。 歯を虫歯や歯周病から守るためには、毎日のブラッシングは欠かせません。 しかし、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落とすことは難しいのです。 そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、汚れを綺麗に落とすことが出来ますが、フロスと歯間ブラシはどちらを使うと良いのでしょうか。 ■なぜ、歯ブラシだけでは汚れが落ちないのでしょうか 歯の汚れを落とし、お口の中の清潔を保つためには、毎日のブラッシングが基本です。 口腔内には多くの細菌が存在しますが、虫歯や歯周病は細菌が食べカスに含まれる糖分をエサにして作り出すプラークが原因です。 このプラークに虫歯菌や歯周病菌が棲みついて酸や毒素を出すことで、症状を引き起こしてしまうのです。 虫歯や歯周病にならないためには、プラークを溜めないこと、つまりプラークコントロールが必要です。 しかし、歯と歯の間には汚れや食べカスが残りやすく、きちんと取り除かないとプラークが作られてしまいます。 頑張って歯磨きをしても、歯ブラシの毛先が歯間に入り込めないため汚れが取れず、虫歯や歯周病が発症しやすくなります。 そこで、是非使っていただきたいのが、デンタルフロスと歯間ブラシです。 どちらも歯の間に残った汚れを取り除き、虫歯や歯周病の発生リスクを低減させる効果が期待出来ます。 歯ブラシのみの場合、歯と歯の間のプラーク除去率は58%、歯ブラシ+デンタルフロスの場合は86%と大きく差が出ます。 このことから分かるように、歯ブラシだけでは汚れを落としきることは難しいのです。 ■フロスと歯間ブラシ、どちらがお勧め? 面倒くさいと思われるかも知れませんが、出来るならどちらも使うことがお勧めです。 フロスは歯と歯の間の汚れを、歯間ブラシは奥歯の歯と歯の間の汚れを落とすことに適しています。 ただし、前歯やもともと歯と歯の隙間が狭い人は、歯間ブラシを無理に通すと歯茎を傷つける恐れがあるため、フロスを使うようにして下さい。 ■フロスや歯間ブラシは毎回使うべき? 毎食後ごとの使用が望ましいですが、忙しいときなどはなかなかフロスや歯間ブラシを通す時間がないことでしょう。 このような場合、夜寝る前の歯磨きの時に、フロスや歯間ブラシを使って一日の汚れを綺麗に取り除いておきましょう。 就寝前の歯磨きは、一日の歯磨きの中で最も重要です。 就寝中は唾液の分泌が少なく、細菌が増殖して活動しやすくなります。 歯と歯の間に汚れが残っていると、細菌が繁殖してプラークが作られやすくなります。 寝る前だけでも、フロスや歯間ブラシは使うようにすることが望ましいでしょう。 ■お口の中のトラブルを防ぐ為に、フロスや歯間ブラシは是非使いましょう 歯ブラシだけでは全ての汚れを落とすことは難しいため、フロスや歯間ブラシは使うようにして下さい。 どちらを使うべきかという点は、どちらも使うことがベストですが、フロスはどの部位でも使えるため、フロスだけでも使うと良いでしょう。 虫歯や歯周病など、お口の中のトラブル予防のためにも、フロスや歯間ブラシは是非使うようにして下さい。 なつみ歯科クリニック 院長 荻原 玲子