Shinkoiwaasunaro Orthopedic Clinic
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Jan 23, 2021
助かるけど困る? 筋肉の自動操縦モード こんにちは。先日ようやくサウナにある時計の見方を理解した高次です! 今回は、肩こりが起こる理由にも深く関与する「筋肉の自動操縦モード」についてお話したいと思います。 自動操縦モードという呼び方は、私が勝手に言っているだけで、もっと細かく言うと「当該の筋肉へ意識を向けていないにも関わらず、その筋肉が弛緩せずに収縮している状態」のことを指します。 この現象は日常茶飯事で、驚くべき現象ではなくむしろ私たちはこの自動操縦モードによって転倒を防いだり、スポーツでより良い成績を残すことができるのです。 例を挙げると、雨の日に道を歩いていて点字ブロックで滑ってしまった瞬間に、ヒトは自然と背筋を瞬時に収縮させたりして重心を補正します。 テニスのサーブの時にラケットを持っていない方の肩はダランとしておらず、やや脇が開いていますよね?そういった無意識下で重心をコントロールする筋肉の自動操縦は日々行われています。 しかしこの自動操縦モード、誤った形で身につくと非常に厄介なのです。 姿勢が悪い→肩こりの流れにもこの自動操縦モードが深く関与しています。 1.いい姿勢を維持しようとする → インナーマッスルの収縮により姿勢が安定 2.長時間の同じ姿勢でインナーが疲弊する → 代わりにアウターマッスルで姿勢を保つ 3.アウターマッスルも疲労する → ケアせずに疲れを持ち越す 4.気づけばアウターマッスルだけが姿勢を保持するためにはたらくようになり、本来発揮するはずので「伸び縮み」の機能が失われる。 このようにアウターマッスルが身体を静止させる仕事しかしなくなる事で、筋肉がこってしまうのです。これが負の自動操縦モードで、いざ脱力しようと意識をしても中々力が抜けなくなります。 解決策は、アニュアル操縦での刺激の上書きです。つまり自分の意志で行う筋トレやエクササイズ。 マッサージでも一時的には脱力が出来るようになりますが、癖の上書きを自分の脳で行っていないので数日で元に戻ってしまいます。 長い間放置しすぎてしまうと、筋膜の癒着がおこり運動でも完全には元に戻らなくなってしまうので早めの対処をおすすめします! トラブルシューティング<メンテナンス<ボディメイクやパフォーマンスアップ の順番でアプローチする必要があるので、身体を変えたい方は特に機能面での課題は早めにご相談いただければと思います。
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