株式会社 クアトロテクノサービス
株式会社 クアトロテクノサービス
Apr 2, 2019
エアコン取付工事、特に一戸建ての2階や3階にエアコンを取り付ける際に必ず必要な『高所作業』ですが、近年 労働者の墜落事故・死亡事故が相次いでいることもあり、高所作業における法令が変わってきましたがご存知でしたか? 最近では3階建ての住宅が多いのでエアコン取付をお考えの方には馴染み深い言葉かもしれない『高所作業』ですが、一昔前だったらエアコン取付工事の職人さんの『根性』でハシゴにしがみついたり、無理な態勢で工事を行ったりするのが一般的でした。 お客様の認識もそんな感じかと思います。 その認識、非常に危険なのでここでお話いたします。 労働安全衛生規則第518条によると・・・ 「高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう 場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み 立てる等の方法により作業床を設けなければならない」 と、定められています。2m以上で足場の無い箇所での作業は『高所作業』になります。 一戸建ての2階にエアコンを取り付ける場合の高さは概ね6m 一戸建ての3階にエアコンを取り付ける場合の高さは概ね9mにもなります。 たかがエアコンの取付工事ですが、ハシゴを使用して行う場合は『高所作業』になります。 当然、それなりの安全対策が必要になります。 必要な安全対策を怠った工事を行うと、「ハシゴからの墜落」 「ハシゴの転倒による転落」 など、非常に危険な災害が発生し、骨折を始めとする重篤な事故、最悪の場合死に至ることもあるのです。 厚労省発表のデータによると、ハシゴ等からの墜落・転落による怪我は1年間で平均1000人程度、そのうち『死亡に至った』ケースは毎年30人です! かなりの数だと思います。 法令に則った『高所作業』を行うには、最低でも以下の措置が定められていおます。 ・高所用のヘルメットの着用 ・墜落防止措置 ・フルハーネスの着用←これは義務になりました お客様のお宅にエアコン取り付け工事にやってくる工事業者はしっかりと上記の安全対策を講じているか、しっかりと確認してから依頼することをお勧めいたします。 万が一工事の当日、安全対策を怠っているようでしたら即刻作業を中止してもらい、別のエアコン取付業者を手配した方が無難です。 最近、危ない工事を平気で行っているエアコン工事業者が非常に目に付きます。本当に危ないので今回のような投稿をしています。 お客様の大切な新築一戸建て、お客様の大事な人生の中で、工事に来た業者が大怪我をしたり死亡してしまった・・・なんてことになって暗い気持ちになってほしくないのです。エアコン取り付け工事に携わる人間からの切なる願いです。