すすき野留学(Susukino hometown)
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Jun 12, 2021
2021/6/12 (うとQ世話し「 JY 」 ) 五輪に関連して外国のある委員会の副会長が「KY(空気、読めない)発言をした」 とか言う記事を目にしました。 で 「あっ、またやってらぁ」 と。 そもそも、外国の人は概ね「周りの空気」というのはそれ程関係ないのです。大抵の人は周りがどうあれ「自分はこう思う」と言う事をはっきり言う傾向があります。例えそれが私利私欲に根差した欲得まみれの内容であってもその傾向は変わりありません。 どうも我々は海外寓話の「裸の王様」の印象が強すぎて外国でも「KY」が主流だと勘違いしている帰来がありそうです。 一方我が国の多くのライターは兎に角も自分が全く気づかない程「KY」まみれになっている様です。 読者の空気を読み、編集長の空気を読み、帰宅しても奥さんやお子さんの空気を読む事まみれの生活をしているので、ついつい「あの副会長はKYだ」という記事を全く無意識のうちに書いてしまったのでしょう。 無意識的論拠としては当然、上述の「裸の王様」 以前は 「ペンは剣よりもつよし」 というのが一般的でしたが、現在に於いては 「ペンはご機嫌伺いより、遙かにもろし」 が一般的なのかもしれません。 と、長過る前置きはこの位にして、この「KY(空気、読めない)」より遙かに困ってしまうのが当店始め外国人従業員の居るお店での、彼らの 「JY」 即ち日本語の「字が読めない」 (JK:女子高生に倣ってのJY:女子予備校生ではありません。念の為) 確かにひらがなやカタカナが読める外国人さんは結構います。しかし漢字が入るとなる… そもそもニュースのテロップやフリップでひらがなとカタカナだけで書かれたそれを見掛けること等殆ど在りません。 なので、折角覚えたひらがなやカタカナが少しも役に立たない場合が多いのです。 そうして漢字は当用漢字だけでも彼らからすれば「天文学的数(かず)」に昇り、大抵の外国人さんは此処で日本語の習得を断念してしまいます。 もし漢字、カタカナ、ひらがなという3ウェイではなくアルファベット1ウェイに絞られたとしてもそのアルファベットが2000文字以上もあったらどうします? その感覚なのです。彼らは。 であるなら、同じアルファベット、我が国で言うローマ字を使った日本語読み(一種の発音記号扱での)市中看板、案内板表記やニュース、日常の筆談等を進めた方が、外国人さんの我が同朋とのコミュニケーションと日本語会話能力の向上には手段として遙かに有効且つ実際的だと思うのですが、如何でしょう?(ikaga de shou ? の様に:音節区切で) 外国の方は英語に関してそれほど厳密な事を求めてはいないのですから我々も日本語に関して同じ許容力を示してもいい気がします。 それを 「日本に来て日本語を覚えないのは失礼千万」 と切り捨ててしまうのは余り得策ではないし優しくもない気がします。 仮に皆さんが外国に行かれて 「正しい英語以外は受け付けないぞ」 と言われたらどうします? 「…(絶句)」 そういう事です。