㈱インステック総合研究所
㈱インステック総合研究所
Feb 26, 2021
世界的にEV=電気自動車への新規参入が相次ぐ中、石油元売り大手の出光興産が、国内で小型EVの生産やシェアリングサービスに乗り出すことになったことが報じられました。 出光興産は競技用自動車の開発やEVの製造などを手がけるタジマモーターコーポレーションと共同で小型EVの事業に乗り出しことになります。 車は全長2.5メートル、幅1.3メートルの4人乗りで、「フル充電で走行できる距離は120キロ」、「価格は150万円以下」を目指すとしています。 「来年」にも、「全国にある系列のガソリンスタンドを拠点」に、販売やシェアリングサービスを始めるとしています。 具体的にスタートを来年と発表して、しかも「全国に拠点のあるガソリンスタンドを使って販売」とリアルな内容ですので、ビックリしました。 因みにどのくらい給油所があるのかと検索したところ、2018年12月の時点で3500店ほどありますね。 ガソリンスタンドがディーラー化し、ガソリン給油の際にEV購入提案されたら結構受注あるように思いますが、どうでしょうね。゛ 政府が2030年代半ばに新車販売をすべてハイブリッド車やEVなどの電動車にする目標を掲げるなど、今後ガソリン需要の減少が見込まれる中、出光としてはみずからEV事業を手がけ、新たな収益源にしたい狙いがあると報じられていました。 ガソリンスタンドの電気スタンドへの転換はEV事業展開の根っこだと考えますので、流石「海賊と呼ばれた」出光さん、先手を打ってきたという感じでしょうか。 こうなると家電メーカー、家電量販店等も黙ってはいないかと思います。 保険代理店でもヤマダ電機の家電販売をしているところがありますが、これをスタートさせた時に「いつかはヤマダ電機がEVを販売するので、今から家電販売やっていると将来カーデーラーになれるよ」と言われた記憶があります。 そんな時代が本当に到来しようとしていますね。 EVになれば、自動車はセンサーを沢山搭載した機器に変化します。 センサーチェックのためには当然それなりの機器が無いとできないと思います。 そうすると近場の修理工場等では修理はできなくて販売メーカーに直接持ち込むしか手がなくなると思います。 整備工場も淘汰の波に襲われることになる訳です。 従って、整備工場も業態を変えて行くしか生き残る術はないと思います。 幸いにも顧客情報はお持ちですので、この情報を深堀していき、自動車以外のサービスや物販販売等をしていくことが、今求められていると思います。 この対応も「個」では難しいと考え、全国の整備工場をつないでいくために「結心会モーター部会」を組織化しましたが、お陰様で10社を超える参加となっています。 この10社が保有する顧客数だけで数十万人にも達します。 既存取引先で会って話ができる先が数十万あるなんて凄いと思われませんか。 ご一緒に取り組みたいという全国の整備工場さん、大募集中です。 どこにでもお邪魔してコロナ禍の中、恐縮ですが、膝詰めでお話しできればと思いますので、お気軽にお声掛け下さい。