悪徳回収業者に惑わされないために

悪質な無免許業者との取引はとても危険です。

古物不用品回収業を営むには公安委員会の許可が必要だということはご存知でしょうか。
そして、もしも不用品回収を無免許業者に頼むとどのようなことが起きるでしょうか。

遺品整理を依頼してしまった場合

悪質な遺品整理業者は片付けの際に貴金属や金銭が出た場合にそのまま持ち去ってしまう、むしろそれが目的で業者を名乗っているということもあります。
整理中に依頼人様の立ち入りを遠慮させたり、整理後の物を見せないようなそぶりが見えたら要注意です。

無料回収・解体だというので依頼してしまった場合

物を処分するということは当然、処分費用がかかりますよね。
なので換金できそうなところだけ回収して残りは山林などに不法投棄してしまったり、回収してきたものを業者の敷地内にそのまま放置するなどがよくあります。
市や警察の立ち入り捜査が入った時にはそれらは『不法投棄物』とみなされて、本来の持ち主が回収・処分する義務が発生してしまいます。
大型電化製品などを購入時に『リサイクル料』を販売店に支払っている場合は、不要になった時にその販売店に回収してもらうことができます。

本当にあった怖い無免許回収業者の話

「え?お金払うんですか・・・?」無料回収を依頼したJさんの話

無料回収だというので自室の不用品を持っていってもらおうと声をかけると、後日まとめて引取りに来ると言うので不用品を庭先に集めて待っていた。
後日、約束どおりに回収業者がJさん宅にやってきて、Jさんが用意しておいた不用品を次々と軽トラに積み込んでいった。
「積み込みはこっちで全てやるからJさんは家の中で休んでいていい。終わったら声をかける」というのでJさんは業者に任せて居間でくつろいでいた。
ところが全てを積み終ると業者は「結構な量があったので処分費は10万円になる」とJさんに言ってきた。
無料回収ではないのかとJさんが問いただすと
「回収にかかる人件費は無料だけど処分費は別。車に積み込んだのだから処分費を払わなければ詐欺で訴える」と言われ、車からそれを降ろすことも拒否されて泣く泣く2万円を払ってしまった。
業者がいなくなってから気がついたが、庭にあったはずの折りたたみ自転車までもなくなっていた。
不用品とは別の所に置いておいたはずなのに・・・。

優良な回収業者を選ぶポイント

優良な回収業者を選ぶためのポイントは
・公安委員会の認可を受けている
・身元がはっきりしている
・料金体系が明記してある
などが挙げられます。
「タダより怖いものはなし」という言葉のように甘い言葉には裏があります。
しっかり見極めて、ぜひ優良な回収業者を選んでくださいね!