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「おれ達魚人は 海での呼吸能力を身につけた“人間の進化系”」


「『万物の霊長』は 魚人だと頭に叩き込んどけ!!!」


「人間が魚人に逆らうってのは “自然の摂理”に逆らうも同然だ!!!」


概要

魚人海賊団アーロン一味の船長。

偉大なる航路にある魚人島出身のノコギリザメ魚人であり、主人公であるルフィが初めて対峙した異種族の敵である。


全ての海を制覇し、人間を駆逐した魚人だけの世界を築き上げ、自らがその頂点に立つという野望を持つ。


野望の礎となる「アーロン帝国」を建国する為、麦わらの一味の1人ナミの故郷であるココヤシ村を含む20の町村を力で支配し、その際ナミとノジコの義母・ベルメールを最初の見せしめとして殺害。更に海軍支部も金で買収し、8年間に渡って村を支配し続けた。


物語の初期で登場したヴィランだが、物語も後半に差し掛かった魚人島編(過去回想パート)で再登場。かつてジンベエ・マクロ等と共にタイヨウの海賊団に所属していた頃の姿が描かれ、何故人間を恨み、ココヤシ村で蛮行を働くことになったのかが明らかになった。


プロフィール

本名アーロン
異名ノコギリのアーロン
年齢39歳→41歳
身長263cm
懸賞金2000万ベリー
所属アーロン一味船長、元タイヨウの海賊団船員
所属船スナッパーヘッド号→シャーク・スパーブ号
武器「キリバチ」
出身地偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国 魚人街
種族ノコギリザメ魚人
誕生日5月3日 (ノギリメ)
星座おうし座
血液型F型
好物牛の丸焼き
笑い方シャハハハ
初登場単行本8巻 第69話『アーロンパーク』
CV小杉十郎太/東地宏樹(NETFLIXドラマ)

人物

容姿

青い肌とノコギリのような長い鼻が特徴。また、左胸にタイヨウの刻印を刻み、左腕には自身の海賊団のマークを刺青として刻んでいる。

服装はアロハシャツを好んでいる模様。


種族主義者

「魚人こそが至高の種族」「万物の霊長は魚人である」という思想の持ち主で、行き場のないならず者が集まる魚人街の中でも、特に気性が荒い人物として知られていた。


また極度の人間嫌いで、人間を「下等種族」と見下していた他、幼き日のホーディ・ジョーンズ達に「人間は憎むべき存在」という思想を植え付けた張本人でもある(ただし魚人街は人間を忌む者も多く、アーロンだけが人間不信だったわけではない)。

またタイヨウの海賊団に入った当初は粗暴ながらもブレーキは利いており、気絶した人間に更に攻撃を加えようとしていたジンベエを止める等節度は弁えていた。


だが、その節度もタイヨウの海賊団として航海していく中で、接した人間から向けられる魚人への蔑み(あるいは恐怖)の視線に晒されていく中で失われていき、敬愛するフィッシャー・タイガーの真実と死によって人間を蔑むだけではなく、心から憎悪するようになってしまう。


一方で、魚人族である自らの部下は「同胞」と称し非常に好意的に接しており、思想により対立したジンベエにも手を上げるマネは決してせず、自分の留守中にゾロによって傷つけられた部下達を目の当たりにして激しく動揺したり、幹部たちが麦わらの一味に倒されていく様子を見て激怒したりと、魚人に対する仲間意識は強い模様。ホーディは「粗暴で器用さに欠けてた」と評しているが、そんなコイツは平気で仲間を切り捨てる程残忍で酷薄な性分のため、思い切りブーメラン発言になっている。

はっちゃんからも「種族主義者で仲間を大切に思っている」と語られている。


時期は不明(タイヨウの海賊団加入前かタイヨウの海賊団から独立後のいずれか)だが、ヒョウゾウバンダー・デッケン九世に対して配下になるように勧誘したが、金でしか動かない打算的な前者からは金離れが悪いから、後者からは人の下につくのを良しとしないことから拒絶されている。


人間への憎しみ

人間の差別意識への不信感は強く、かつてタイヨウの海賊団で人間の少女であるコアラが3年間暮らし、ジンベエを始め他の魚人が魚人に友好的になった彼女に少なからず感化される中でも 「大人になる頃にゃあのガキも他と同じになる」 と心を閉ざし続けていた。

 

またコアラに対して「本心をさらしてみろ、母ちゃんから何て教えられた? 魚人を見下してるんだろう、お前の親も」と問いかけつつ、「シャハハハ……人間の社会ってのはそうなのさ 人間という種族が世界一素晴らしく偉いんだと思い込んでる 子はまたそれを見て育ちつけ上がる…!! 誰かがぶっ潰してやらねェとこの流れは止まらねェ」と"人間"そのものへの敵意を露にしている他、「この3年の航海でさんざん見てきたハズだろうお前ら!! 人間達がおれ達を蔑む生意気なあの目を!! お頭がいなきゃおれァ何してたかわからねェ」とも語っている。


更に「考えてみろ 村で一人、魚人は良い奴だと主張し続ける意味があるか!? まるでオトヒメの主張の様に、声は虚しく吹き抜けるだけだ!!」と、魚人島で人間との共存を目標に活動していたオトヒメが島内でどう思われているかを例に挙げており、とことんまでに否定的な立場を取り続けた。おそらく、その態度の裏にはコアラ個人がどうあっても人間全体の差別意識は変わらない、共存などできるはずがないという諦観もあったのだろう。


ただし、たとえ人間でも金で話の分かる者や利用価値のある個々人に関しては比較的好意的な態度で接するようで、ネズミ大佐やナミに対してはその我欲を評価していた。


戦闘能力

基礎戦闘力

「バカが…… ヘシ折れねェから “自慢の鼻”だ!!!」

2012.06.04

家一軒持ち上げひっくり返すほどの魚人特有の怪力・サメとしての凶暴性を併せ持った天性の身体能力を生かした高い戦闘力を持ち、巨大なノコギリ「キリバチ」を武器とする。


魚人の中でも抜きん出た実力の持ち主で、少量の水を相手に掛けるだけでも散弾銃なみの威力を発揮する。

サメの魚人のため、何度でも生え変わる鋭い歯と強靭なアゴを持ち合わせており、石の柱や大砲の砲弾すら容易く噛み砕き、ノコギリ状の鋭い鼻も武器となる。

アーロン

更に怒りが頂点達すると海王類同様人間の黒目にあたる部分が細長くなる。


地上でさえ海軍本部の海兵を相手に無双する程で、過去には海軍本部少将の指揮する船を部下と共に制圧した事もあったが、中将時代のボルサリーノには惨敗している。

ただし、逆に言えばボルサリーノ級の実力者でないと、アーロンを止められなかったと考えられる。


しかし、東の海に移ってからは長らく弱い者いじめばかりで、「強者」とぶつかり合う機会を自ら絶っていた事が災いし、ルフィ達との交戦時における実力は、"偉大なる航路"で活動していた当時より幾分か鈍っていたと思われる。



  • 打水(うちみず)

魚人空手技のひとつ。

掌に掬い上げた水を、手首のスナップで相手に撃ち出してぶつける。

人間とは地力の違う魚人の腕力にアーロンの実力もあり、放たれた水しぶきの衝撃力は「散弾銃並み」とされる(食らったサンジ談)。

名前は作中初登場時には出てこなかったが、後年の魚人島編でホーディやジンベエらが使用した際に判明。


  • 歯(トゥース)ガム

ログ11 ノコギリのアーロン

自らの歯を丸ごと取り出し、それを手に持って相手に噛み付くように掴みかかる。

歯そのものの強度も然る事ながら、何よりサメの魚人ならではの強靭な顎や握力、抜いた端から即座に歯が生え変わるサメ魚人の特性が無ければ成立しない技。一度はルフィもその歯を奪って自分の口にはめ込み、アーロンの歯で反撃の噛み付きを仕掛けたが、当時のルフィの顎の力ではアーロンのそれに遠く及ばず、大してダメージを与えられなかった。


  • 鮫・ON・DARTS(シャーク・オン・ダーツ)

鋭い鼻先を相手に向け、魚雷のように勢いよく突撃を仕掛ける。

アーロンパークの外壁に風穴を開けるほどの威力を誇り、水中などで十分な加速を得ればその威力はさらに跳ね上がる。


  • 鮫・ON・歯車(シャーク・オン・トゥース)

口を大きく開き、体を回転させながら勢いよく突撃を仕掛ける。

回転する歯は削岩機のように喰らい付いた獲物の肉を抉り取る。


来歴

過去

タイヨウの海賊団時代

元々、魚人島付近の孤児や捨て子、不良の集まるスラム街「魚人街」出身でアーロン自身も捨て子だったとのこと。


同じ魚人街の出身で、自身の兄貴分だったタイガーとジンベエを「タイの大兄貴」、「ジンベエの兄貴」と呼んで慕っていた。

タイガーが冒険家になり、ジンベエがネプチューン軍に入る中で、アーロンはハチやクロオビと言った仲間と共に、魚人島の周辺で人間の海賊相手に略奪を行う海賊活動を行っていた。そして、魚人街の子供たちに魚人の優秀さを示しながら 「人間を呪え」 と伝え続けていた。


ある日、タイガーが聖地マリージョアで奴隷解放事件を起こし、世界政府及び海軍に狙われた為にタイヨウの海賊団を結成。タイガーを慕うアーロンは当然タイガーと元奴隷の同胞を護る為タイヨウの海賊団に仲間たちと共に加わり、海上での活動を開始した。


ある日、タイヨウの海賊団は上陸した島でかつて天竜人の奴隷だったという少女コアラを故郷へ送り届けることになる。

アーロンは不信感を抱きつつもタイガーに従い、コアラを故郷へ送り届けるが、人間の裏切り(密かに海軍に通報した住人がいた)が原因で待ち伏せていた海軍との戦闘に突入。重傷を負ったタイガーは人間の血液を輸血を拒み死亡した。

そして復讐の為に単身海軍を襲撃するも、当時中将であったボルサリーノによって返り討ちに遇いインペルダウンに投獄される。

船長を継いで活動していたジンベエが王下七武海に加盟し、その恩赦で釈放されるが、フィッシャー・タイガーの遺志を継ごうと人間との協調路線を取る事を決意したジンベエと、人間への怒りと不信を拭わないアーロンは対立し、はっちゃんやチュウらを引き連れて再び独立した。


東の海へ

10年前、東の海ココヤシ村に到達したアーロンはココヤシ村含む島全体を支配下とすることを宣言し、各村の住人たちから「大人1人10万ベリー、子供1人5万ベリー」というルールを設けて貢ぎ金を回収し始める。

その過程で元海兵のベルメールの家にも訪問し、反発した彼女をねじ伏せる。そしてベルメールの娘2人分の貢ぎ金を回収した後は見せしめも兼ねてベルメールを殺害した。


その後、ベルメールの元で暮らしていたナミが海図を描けることを知り、拉致。海賊団の測量士として迎えることにしたナミに海賊団の刺青を刻み込み、「1億ベリーで村を売る」という取り引きを行った。


また、同時期に海軍第16支部のネズミ大佐を金で買収することで海軍本部及びジンベエにココヤシ村制圧の一件が伝わらないよう手を回させた。


第1部 サバイバルの海 超新星編

東の海編

舞台がココヤシ村に移った際に本編に登場。

モンキー・D・ルフィ一行から金を盗んできたナミを迎え入れ、ルフィの意向に従って彼女を追ってきたロロノア・ゾロたちと対峙することになる。

奉貢回収に赴いた際には指定された金額を払えなかった大港町ゴサを見せしめとして滅ぼしており、町の民家がすべてひっくり返った光景はウソップを戦慄させた。


ナミがもうすぐ1億ベリーの貯金を終えると知ると、買収していたネズミ大佐率いる海軍を仕向け、金品を全て回収させる。そして反発したナミに対して 「約束は破っていない」 として、再び彼女を絶望させた。

アーロンにはナミとの約束を守る気はさらさらなく、一生彼女を使い潰すつもりだった。


その後、バラティエから遅れて到着し、ナミの願いを聞いたルフィが率いる一行との全面対決に突入。カナヅチのルフィを水底に沈め、同胞を打ち倒したゾロとサンジに対しても水かけ遊びで優位に立つが、ルフィが仲間の支援で復帰し、本格的な戦闘をすることになる。

強靭な鮫の歯、自慢の鼻、キリバチといったあらゆる戦法でルフィを翻弄するが、戦いの場が測量室に移った際にナミを道具のように見なす発言をしたことでルフィの逆鱗に触れる。それからは次第に圧されていき、最後はゴムゴムの戦斧で本拠地の「アーロンパーク」ごと粉砕された。


その後、身柄は海軍に捕まり投獄された(今回はインペルダウンではない模様)。


余談

  • シャーリーとの関係

魚人島で占い師として名が知れ渡っているマダム・シャーリーとは腹違いの兄妹の関係。

アーロンが15歳の頃、突如「父親」を名乗る魚人がシャーリーを連れてきて「お前の妹だ」と押し付けてきたとのこと。


  • 作中での評価

初登場では人間を一方的に見下し迫害する極悪人として描写されて、『ONE PIECE』の三大定義自由・正義・支配の一つ、支配=絶対悪のイメージを徹底して植え付けたが、この世界における魚人の境遇が掘り下げられた魚人島編を経て、彼の行いが自分達が先にやられた非道を相手にやり返すと言う物であったことが明かされており、先述のコアラへの複雑な対応や、ジンベエを制止した描写等もあり、ただの悪党とは言い切れないことが判明した。


無論「やられたからやり返す」を完全に正当化していいわけではなく、そもそもとして実際に魚人を迫害し、理由も無く嫌悪する連中相手に戦うのならまだしも、彼が被害を与えた人間は魚人差別とは一切関係の無い者達である。そうなってしまった経緯には同情すべき点があり、彼だけが悪かった訳では無いのも事実だが、その行いはとても正当化できるものでは無く、それ故ジンベエから彼の過去を知らされたナミも、やはりアーロンを「不憫」と思うことは無かった。


因みに『斉木楠雄のΨ難』では窪谷須がアーロンのイラスト(しかも中々優れた画力で)を参考にする絵を見ずに描いて遊んでいる場面がある。


  • スピンオフ作品では

「おい麦わらァ プールはいいだろう!!」

スピンオフ漫画『ONEPIECE学園』にも登場。中学校の強豪水泳部主将を務めている。

なお、この作品のアーロンは本編のような冷酷な性格ではなく、種族関係なくプールに入る者すべてを仲間とする温厚な性格になっており、プールでの注意事項を実演しながら説明し、悪魔の実の能力者にはバタ足コーティングを施す、泳げない者にはクウイゴスのビート板を支給するなど全員が楽しめる配慮を行い、更にサプライズで流れるプールを演出するなど良い奴になっている。

本編でも魚人迫害の歴史に悩まされることのない生活を送ることができていたら、このような性格になっていたのだろうか…。

「シャハハハ!おみやげは優勝旗だ!!」


  • 鼻?

上記の通りノコギリ状のギザギザした鋭い鼻を持つが、本物のノコギリザメのノコギリは鼻ではなく口(吻)である。

ギザギザの部分は歯が口外に飛び出したもので、狩りの際にはこれを振り回して餌の小魚やイカを切り付けて捕食する。また軟骨魚類だけに強度自体もそこまでではなく、もしアーロンのように獲物に向かって突進しようものなら間違いなく逆にノコギリのほうが折れる。

もっとも彼は「ノコギリザメ」そのものではなく「ノコギリザメの特徴を持つ魚人」なのだが。他の魚人も必ずしも魚と同じ特性を持つわけではないし。


  • 懸賞金

奴隷解放を行い海軍本部の将官クラスと戦ったタイヨウの海賊団の中枢メンバーの一員でそれ以前は偉大なる航路の中間地点である魚人島まで来れる海賊相手に勝利を収めるアーロン一味の船長だっためインペルダウンに収監されジンベエが王下七武海の一員となって恩赦が下りる前は本編の賞金以上の懸賞金がついていた可能性も高い。

関連イラスト

無題魚人&人魚スタンプまとめアーロン


関連タグ

ONEPIECE 海賊 タイヨウの海賊団

フィッシャー・タイガー ジンベエ マダム・シャーリー ナミ コアラ

はっちゃん クロオビ チュウ

魚人 ノコギリザメ 外道 哀しき悪役


章ごとのボス

クリークアーロンワポル

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