デジタル大辞泉
「掌」の意味・読み・例文・類語
た‐な‐うら【▽掌】
《手の裏の意》てのひら。たなごころ。たなうち。
「―の内にこがねの大殿をつくらむといふとも」〈宇津保・忠こそ〉
しょう〔シヤウ〕【掌】
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た‐な‐ごころ【掌】
〘名〙 (「手の心」の意)
① 手のうちがわ。物をうけ支え、にぎりこむところ。
手のひら。たなうら。たなうち。たなそこ。
※
書紀(720)神代上(兼方本訓)「其の瓊
(に)の端を囓
(か)みて、左の掌
(タナココロ)(別訓 たなうら)に置きて」
※雑俳・柳多留‐八(1773)「
大門の内は
たいこのたなごころ」
しょう シャウ【掌】
〘名〙
① てのひら。たなごころ。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)四「地のたいらかなること、掌(シャウ)(〈注〉タナココロ)のごとし」
②
明治の太政官制度の官職名の一つ。各官省に設置された
判任官で、
書類を上達し
使部を取り締まった。その所属官省によって
官掌・
省掌・職掌・院掌・校掌・
台掌・
坊掌などの別があった。
③ つかさどること。また、その人や職。〔日誌必用御布令字引(1868)〕
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