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【カウンセラー紹介】

代表:高橋 晶子 (たかはし あきこ)
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<簡単な経歴>

 私は大学・大学院で主に、児童学・児童福祉学・発達心理学(専門は青年心理学)・教育心理学・臨床心理学・心理検査法などを学びました。また、大学院1年次には「LD児のためのソーシャルスキルトレーニング(SST)」について、臨床実践を通しながら学びました。

 大学院終了後の主な研修先としましては、民間の研修機関にて臨床心理学全般、芸術療法、心理検査法、精神分析的心理療法などを学んだり、複数の先生方によるスーパービジョンや個人分析を受けてまいりました。

 大学院修了後の職歴としましては、都内3か所の教育相談室にて、教育相談員・就学相談員・緊急支援スクールカウンセラーとして、10数年勤めてまいりました。また、国立研究所や保健センターの精神科デイケア・精神障碍者地域活動支援センター・区の障碍児通所施設親の会のグループワーカーとしても、10数年勤めてまいりました。教育相談室を退職してからは、心療内科・精神科クリニック併設の私費カウンセリングルームのカウンセラーとして、現在まで従事しております。 

 取得している主な資格は、「臨床心理士」「公認心理師」です。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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<東中野心理相談室を開室するまでの詳しい経緯>

 私は元々、思春期・青年期における対人関係と人格形成・人格発達の関係について関心があり、大学・大学院でこれらを中心に学んできました。修士論文は「青年期における自己開示の発達」というタイトルで中学生・高校生・大学生を対象に、「父親・母親・親しい友人に、自身のことを語る程度の変化と、自身を語ることと自分に対する自意識の変化」について、調査研究しました。そして研究を通して、「自身にとって重要な他者に自身のことを語ることは、自身の内面に目を向ける意識の変化に影響がある」という結論を得ました。この結果から、対話を通した対人関係が人格発達に影響を及ぼすことを学び、カウンセリングなど対話を通した心理療法の意義や効果について、考えるようになりました。

 

 大学院を修了した後は、青年期の利用者が多い臨床の場として、国立研究所の精神科デイケアに、グループワーカーとして従事しました。デイケアでは日々、精神障碍を持つ方々と料理やスポーツや話し合いなど、実に様々なプログラムを通してリハビリケアを行ってまいりました。その体験を通して、日々の生活臨床が精神障碍者の方の社会復帰や生活の支えになることを学びました。一方で、デイケアで出会う方々から様々なお話を聞くに連れ、「青年期以前のもっと早い段階での心理的ケアの必要性」を痛感するようになりました。

 そこでデイケアを退職したのち、教育相談室に勤務し、幼児~高校生までのお子さんの心理臨床実践を十数年間行ってまいりました。教育相談室では主に、不登校児童生徒のプレイセラピー・絵画療法・箱庭療法・カウンセリングを行ったり、発達障碍を持つお子さんのソーシャルスキルトレーニンググループなどを行いながら、子どもたちの悩みや問題の解決に向けて、日々取り組んできました。 

 また、教育相談室では経験を経るにつれ、母親面接を担当する機会も増えました。お子さんのことで悩んで来室するお母様方は様々な方がいらっしゃり、中にはご自身のカウンセリングをご希望される方もいらっしゃいました。しかし教育相談室はお子さんのことを相談する場なので、お母様ご自身のことについてご相談を受けるのは、難しい面がありました。また、私は区障碍児通所施設で「母親のためのリフレッシュグループ」にグループワーカーとして従事したこともありますが、これら母親へのサポート支援の経験を通して徐々に、「子どもについての相談だけでなく、お母様自身が抱えている苦労や苦悩に対する心理的ケアが重要であるにもかかわらず、その実践の場が少ないこと」を痛感するようになりました。そこで「子どものことだけを受ける相談形態だけでなく、母親自身についても自由に語れる相談形態の場を作りたい」と思い、個人開業しようと決意いたしました。

 その準備として教育相談室を退職したのち、心療内科・精神科クリニック併設の私設カウンセリングルームに所属し、今もルームに継続して従事しています。ルームでは私費によるカウンセリング業務と並行して、開業を行うに当たって必要な事務経験も積んでまいりました。またルームでは、クリニックを利用している様々な精神疾患をお持ちの方のカウンセリングのほか、実に様々な悩みを抱える方とのカウンセリングも行っており、私費によるカウンセリング業務の幅の広さを体験することが出来ました。

 ルームをご利用される方の中には、お子様をお持ちの方もいらっしゃいます。ルームではお子様を預けることが出来る方には、極力預けて来室していただくようにしておりますが、どうしても預ける先がない方は、お子様連れでご利用いただいております。しかしルームのお部屋が狭いため、お子様をベビーカーに座らせたままや、お母様が抱いたままのカウンセリングという、不自由な状態でのカウンセリングになってしまいます。そこで、お子様連れでもゆっくりお話しが出来るにはどうしたら良いか、この不自由さを少しでも緩和するにはどういうセッティングが良いのだろうかなどを、考えるようになりました。

 それからルームと並行して、精神障碍者地域活動支援センターや保健センターデイケアでのグループワーカー業務も行ってきましたが、その場でも、当事者の方へのサポートだけでなく、ご家族のご苦労や苦悩などについて触れる機会があり、ご家族への支援の大切さも感じるようになりました。

 

 以上のような経歴・経験を経て、この度、東中野心理相談室を開室いたしました。相談室では、悩みや不安を抱えるご本人のカウンセリングや心理療法の他に、ご家族の方のご苦労や苦悩についてのカウンセリングも承りたいと思っております。また、小さなお子様がゆったり過ごせるプレイスペースもご用意し、小さなお子様をお預けできない方にも相談室をご利用頂けるよう、工夫も凝らしました。

 これからも相談室を利用する皆様に取りまして、より良い相談室となるよう、日々学びと実践を積み重ねていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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