NPO法人トータルビューティーカンパニー神奈川の代表を務める 大熊 真由美さん 港南台在住
美容通じ一生の付き合い
○…今月10日に磯子公会堂で高齢者のファッションショーを行うNPO法人トータルビューティーカンパニー神奈川。高齢者や障害者に美容を通じて生き生きと活躍できる場をとの理念で、2018年に同法人を立ち上げた。美容師としても港南区日野でヘアメイクオフィスB・Bを経営。ネイル、着付け、メイクなどの資格も持ち、「死に化粧をすることも。髪を切るだけでなく一生の付き合い」と地域に根差す。
○…山形県出身。小学生時代に地元の美容師に憧れ、志した。医療従事者である両親に勧められ、自分の意思に反し、医療系大学入学のために上京。「上京しても美容師になりたくて、美容学校を外から覗いていた」。一年で退学し、美容学校の夜間部に入った。「親からの仕送りは絶たれ、早朝から夕方まで仕事。夜は学校。帰宅後練習。寝る時間なかった」。それでも、夢に向け歯を食いしばった。卒業後、下積みを経て29歳で東京都文京区に店舗を構え独立。
○…「高齢者の社会参加」がテーマとなったのは、港南区に移転してから。「多くのお客さんが着飾って来る」と気づいた。高齢者の外出先が少なく、美容院が数少ない外出先となっていたためだ。課題を感じ、高齢者が外に出る機会を増やすための活動を開始。やがて法人を設立し昨年11月には市社会福祉協議会から感謝状を受けた。
○…趣味は祭りの神輿を担ぐこと。神輿会に所属し、県内各地の祭りで神輿を担いだ。「全身運動で汗をかく。それがストレス発散。でも、美容のイメージと合わないから書かないで…」と冗談めかす。「後進の代になるかも知れないが、国際的に美容を広める団体にしたい」と今後の展望を語った。
|
<PR>
|
|
<PR>